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ピロリ菌や肝炎ウイルス がん予防、感染症にも注意

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ピロリ菌や肝炎ウイルス がん予防、感染症にも注意

がんと感染症は一見関係なさそうな病気だが、一部のがんは病原体の感染が原因になる。例えばヘリコバクター・ピロリ菌が胃がんに、肝炎ウイルスが肝がんにつながる恐れがある。専門家がまとめた最新版のがん予防法でも感染の検査をすすめている。


「機会があればピロリ菌感染検査を」。国立がん研究センターがん予防・検診研究センターが作る「日本人のためのがん予防法」は今年1月の改訂でピロリ菌検査を予防法に加えた。除菌まですすめているわけではないが感染のチェックを推奨した。


世界保健機関(WHO)の関連機関が昨秋に発表した胃がん対策の報告書を受けた改訂だ。報告書はピロリ菌除菌についてがん予防効果がある程度みられると認めたが、各国の事情に合わせて対策をするようにという結論だった。



■菌がリスク高める


「ピロリ菌が胃がんのリスクを上げる傾向があることは知られているので、自身の感染の有無は知っておいた方がよい」と同センター予防研究部の笹月静部長は解説する。感染していた場合は禁煙し、塩分取りすぎや野菜・果物不足にならないよう注意する。


昨年12月の研究報告によると、男性は野菜の摂取量が多いと日本人に多い下部胃がん(下部3分の2)のリスクが下がる傾向があった。女性では、果物の摂取量が多いと分化型という組織タイプの胃がんでリスク低下がみられた。


抗酸化作用成分に富む野菜や果物はピロリ菌などによる細胞のDNAへのダメージを抑える働きが期待されるという。もともと野菜・果物は胃がんリスクを下げる可能性があるとされていたが、従来の研究報告も踏まえ、改訂では不足を避けるようすすめた。


感染ではB型・C型肝炎のウイルスが肝がんのリスクを上げる。今年1月、厚生労働省の予防接種基本方針部会はすべての0歳児にB型肝炎ワクチンを定期接種すべきだとの意見をまとめた。早ければ2016年度から定期接種が実施される可能性がある。


これまでも妊婦の感染が見つかった場合、赤ちゃんにワクチン接種などをして母子感染をほぼ抑えているが、「他の感染経路を含めてB型肝炎のウイルスの感染をゼロに近づけるのが狙いだ」と部会長の岡部信彦・川崎市健康安全研究所長は話す。


B型肝炎のウイルスは血液や体液を介して感染し、母子感染する場合もある。感染していると中高年で慢性肝炎や肝硬変を発症する可能性があり、さらに肝がんの原因になる恐れもある。予防接種をしておけば、これらの病気の予防につながるという。


「全員が接種し感染拡大をみんなで防ぐことが大事だ」と岡部所長は指摘する。日本で急性のB型肝炎は年間数百例見つかり、20~30代の性感染による例が多い。子どものときの接種は一生効果があるわけではないが、思春期以降になったときの感染予防につながる。基礎免疫と呼ぶ免疫ができ、大人になって再び接種したときに効果が高まる。


■専門医に相談を


ウイルスをすでに持っている大人は誰かにうつしてしまう心配があるが、周囲が免疫を持つようになれば心配も減る。免疫を持っていない人が流行している海外の国・地域に長期に出かける際も、予防接種をしておいた方がよい。


日本人のためのがん予防法ではB型・C型肝炎のウイルスのリスクを指摘、検査をして感染している場合は専門医に相談するようすすめている。感染とがんではほかに、ヒトパピローマウイルスが子宮頸(けい)がんのリスクになる。特に予防法には入っていないが、詳しい解説部分で触れている。


がん予防法は研究成果に伴い年2回改訂されるので最新版をチェックするとよいだろう。昨秋の改訂では体形の目標で肥満度指標のBMI(体格指数)を中高年期女性について従来の「19~25」から「21~25」に変更した。「肥満だけでなく、やせすぎにも注意してほしい」(笹月部長)


予防研究部では「がんリスクチェック」も提供する。インターネットで項目を入力するとリスク数値などが示される。予防法のうち感染を除く5つの健康習慣で判断するメニューも今年始まった。これですべて決まるわけではないが、生活習慣見直しの参考になりそうだ。
http://www.henshikou.com/blog/blog_20190402_29

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